中高生から矯正治療を始めるのは遅すぎですか?
中高生から矯正治療を始めるのは決して遅くありません。むしろこの時期は歯が最も早く動くため、治療期間も短く、負担が少ない理想的なタイミングです。年齢が上がると、歯の動きが遅くなり、治療期間が長くなる傾向にあります。
中高生の矯正治療の開始時期
全ての歯が永久歯に生え変わっている時期です。ただし、第二大臼歯(奥歯)の生えるスピードには個人差があり、第二大臼歯の萌出がほぼ終わっていること、また身長の伸びのピークを確認した上で治療を開始します。
中高生で矯正治療を始めるメリットとデメリット
メリット
歯の動きが速いため、治療期間が短縮され、ご本人への負担が軽減されます。
デメリット
ご本人が矯正治療に積極的でないと、協力が得られず治療が進まない場合があります。
当院の治療システム
体が本来持つ力を最大限に活かす方法
当院の治療システムは、体が本来持つ力を最大限に活かす方法です。
抜歯後3~4ヶ月の間は、歯の移動が特に活性化される期間ですが、従来の矯正治療ではこの重要な期間を有効に使うことが意識されることなく、治療期間が長くなりがちでした。
当院では、この貴重な期間を最大限に活用するシステムを採用しています。抜歯が終わるとすぐに犬歯(小臼歯から奥に向かって3番目の歯)を引っ張り始め、歯に負担をかけない柔らかいワイヤーで治療を開始します。
摩擦が少ないブラケットと柔らかいワイヤーの使用
従来の矯正装置では摩擦が大きく、このような方法が困難ですが、当院では摩擦が極めて少ないブラケットを使用しており、弱い力を継続的にかけることで、犬歯の遠心移動(後ろに向かって動かす)とレベリング(歯並びを整える)を同時に進めることが可能です。
毎回ワイヤーを交換しながら治療を進め、断面が長方形の形状になるまで太くした時点で、前歯の後方移動を始めます。
中高生の場合、3~4ヶ月でこの段階まで進むことができます。
今までの治療方法であれば、まず、犬歯を引く準備のレベリングに4ヶ月、犬歯を引き終わるのに6ヶ月、それからはじめて前歯を後方移動させるので、通常一年はかかります。たいてい、最初のレベリングの間に、大切な期間を使ってしまいます。
当院の治療が早い理由
当院の治療が早い理由は、歯の動きが良好な大切な4ヶ月の間に、ステップを同時進行することができるために、一気に歯を動かすことが可能なためです。
また、従来の矯正治療よりも柔らかいワイヤーで、弱い力で治療することが可能になったため、歯へのダメージも格段に少なくなっています。