ハーフリンガルとは
ハーフリンガルとは、上顎だけ歯の裏側からのリンガル矯正をして、下顎は歯の表側からのラビアル矯正をする治療方法です。
メリット
リンガルブラケットは、歯の裏側にブラケットを装着しますが、下顎のリンガルブラケットは、舌に違和感がでやすく、慣れるまで少し時間がかかります。
違和感を和らげるため、下顎をラビアルブラケットにすると、舌の違和感が少なく、楽に過ごすことができます。
ほとんどの方は、上の前歯は外から見えやすいですが、下の前歯はあまり外から見えないため、上顎だけリンガルブラケットにし、下顎をラビアルブラケットにしても審美的にはほとんど問題がありません。
また、下顎をラビアルブラケットにすることで、フルリンガルの矯正よりも費用を抑えることができます。
デメリット
ハーフリンガルのデメリットはほとんどありません。あえて言えば、下顎にラビアルブラケットをつけるため、他の方からはわからないにしても、ご本人が気になる場合があるかもしれません。
フルリンガルと同様、かみ合わせが深い場合は、上顎に装置をすぐにつけられないため、下顎を先行させ上顎に装置を付けられるようになってから、上顎にリンガルブラケットを装着するために、治療期間が長くなる場合があります。
治療例
過蓋咬合
主訴 | 前歯の突出感 |
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年齢・性別 | 24歳・女性 |
治療方針 | 上下顎前歯後方移動による前歯突出感の改善及び上下前歯圧下による過蓋の改善 |
抜歯部位 | 上顎左右4 下顎左右5 抜歯 |
使用装置 | ハーフリンガル(アリアスブラケット) |
治療期間 | 3年6か月 |
保定装置 | クリアアライナー・ベッグリテーナー |
リスク・副作用 | 痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯肉退縮 |
治療費概算
精密検査・診断 | 35,000円 |
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矯正治療費 | 900,000円 |
調整料 | 5,000円/回 |
よくある質問
装置は、目立ちませんか?
下顎は、ほとんど下唇に覆われるため、装置が見えることはありません。装置が付くのは、歯の上下的に真ん中なので唇に隠れて見えません。
費用はどのようになりますか?
下顎は表側矯正で、上顎のみ裏側矯正なので、上下裏側矯正の場合よりも費用は抑えられます。
どのような方が、ハーフリンガルを選ばれますか?
CAさんなどお仕事柄、装置が見えてしまうと困る方、また、発音になるべく影響がでないようにしないといけない方が選ばれます。