AGE

対象年齢

成人矯正は、全ての歯が永久歯に生え変わった状態以降の治療になります。成長も落ち着いた、12-13歳からになります。年齢の上限は特になく、歯槽骨の状態が良好であれば、いくつになっても治療はできます。

NECESSITY

必要性

歯並びは、基本的に、良くなっていくことはありません。人間の歯は、隙間が空かないように、常に後ろから前に力がかかっています。
そのため、ほんの少しでも、隣り合った歯がずれていると、少しずつずれがひどくなり、進行します。1か月2か月ではそれほどわかりませんが、6か月、1年単位でみると、明らかに進行してしまいます。
逆に、きれいに整っていると、少々後ろから押されても崩れにくく、きれいな歯並びを維持することができます。
成人矯正は、歯並びが気になったタイミングではじめることが大切です。

PERIOD

治療期間

治療期間は、歯並びの状態によります。
例えば、少しのガタガタであれば、6か月もあればきれいになります。かみ合わせが深い、欠損歯がある、すれ違い咬合の歯があるなど、非常に難しい歯並びの場合、2年を超える場合もあります。一般的な治療期間は1年〜2.5年、来院回数は12〜30回になります。

GOAL

治療のゴール

治療のゴールは、かみ合わせをきちんとすることと、あとは、ご本人がどこまで望まれるかによります。矯正の場合、ある程度の共通のゴールはありますが、ご本人の意向が重要になります。
例えば、ほぼ同じ歯並びで、出っ歯が気になるから抜歯をして引っ込めたいという方もいらっしゃれば、出っ歯は気にならず、少し前歯のガタガタだけ気になる方もいらっしゃいます。このような場合、歯を抜いての治療ではなく、部分矯正で十分な場合もあります。
まずは、初診カウンセリングで、このようにしたいというご希望をお伝えいただき、それに対して、どのような治療になるか、相談しながら治療のゴールを決めていきます。

RISK & DEMERIT

リスク・デメリット

どのような治療を行うかによって、リスク・デメリットは異なってきます。
マルチブラケットで治療をする場合、歯磨きをしないと虫歯になりやすくなる、歯肉の腫脹が生じやすくなる、などのデメリットがあります。

DEVICE

矯正装置の種類

マウスピース型矯正装置

マウスピース矯正は、ワイヤー型の矯正とは違い、マウスピース型矯正装置をご自分ではめていただいて、歯を移動させる治療方法です。

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表側矯正

表側矯正とは、歯の表側にブラケットを装着して行う矯正治療です。以前は、金属の目立つ装置でしたが、最近では、透明な装置を使用します。そのため、ほとんど目立たなくなりました。

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舌側矯正(歯の裏側からの矯正)

舌側矯正(歯の裏側からの矯正)とは、歯の裏側にブラケットを装着して行う矯正治療です。歯の裏側に装置がつくため、他の方から装置が見えず、審美性の高い治療方法です。

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部分矯正

部分矯正とは、上下の歯すべてを矯正する全体矯正に対して、歯並びの一部のみを矯正する方法です。一般的には、上の前歯、下の前歯だけなど、気になるところだけの矯正をすることが多いです。

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FAQ

よくある質問

Q

成人矯正は、何歳ぐらいまで可能ですか?

基本的に、年齢制限はありません。おいくつになられても、歯周組織がしっかりしていれば、治療は可能です。
具体的に言うと、歯槽骨がしっかりして、歯周病などが管理されていれば大丈夫です。逆に、年齢が若くても、歯周組織に問題があると、矯正治療をすぐに始めることはできず、歯周病の管理をしてからになります。

Q

どのような痛みがありますか?

痛みには、2種類あります。
一つは、装置の違和感、もう一つは、歯が動くことによる痛みです。
装置の違和感については、確実に慣れていきますので大丈夫です。歯が動くことの痛みについては、歯が動く際に、副次的に痛みを生じる物質が産生されてしまうために、痛みが出てしまいます。力をかけて6時間後から3日ほど痛みがでることがあります。
個人差がかなりあり、ほとんど痛みのでない方もいらっしゃれば、咬むと痛い、歯が沁みるなど、痛みの種類も個人差があります。小学生も同様の装置を使用して治療しますが、小学生でも大丈夫ですので、心配はいらないと思います。

Q

食事の制限はありますか?

粘着性の食べ物、硬い食べ物など、装置が外れやすくなる食べ物があります。具体的に言うと、ガム、ハイチュウなどは、確実に装置が外れてしまいますので、治療中は避けていただきます。硬いおせんべいなどもそのままかじると装置が外れてしまいますので、小さくして食べる必要があります。また、肉も同様で、大きいままの肉を引きちぎろうとすると、装置が外れてしまいますので、小さく切って、食べて下されば大丈夫です。