お口の中には何千もの細菌がいます。皆さん最低でも一日二回は歯磨きをするかとおもいます。リテーナーも一日中使用していただくのであれば歯と同様にお掃除する必要があります。
リテーナーは適切な方法で洗浄しなければ歯垢が付着してしまいます。
今日はリテーナーのお手入れの方法についてお話していきます。
洗浄剤を使う
マウスピースの隅々に隠れた汚れや細菌は水やブラシだけではしっかり除去することが出来ません。ニオイや細菌が繁殖して病気の引き金になることもありますので、洗浄剤を使用して頂くことをおすすめします。
洗浄剤には漂白成分やタンパク質分解酵素が含まれていますので、手洗いでは落ちない汚れ、細菌を落とすことができます。
当院ではリテーナーシャイン、リテーナーブライト、二種類の洗浄剤を販売しております。
入れ歯洗浄剤とは成分が若干違うので、矯正器具の洗浄にはリテーナー専用の洗浄剤を使用してください。
歯磨きをしてから使用する
歯の表面にはお食事後、沢山の汚れが付着しています。
その汚れが残ったままリテーナーを使用すると汚れがリテーナーに付着するだけでなく虫歯や歯周病の原因となります。リテーナーを装着していると密閉状態になるため通常よりも殺菌が繁殖しやすくなります。きちんと歯磨きをしてからリテーナーを使用してください。
使用中着色物に気を付ける
リテーナー装着時に着色しやすいお食事や飲み物を摂取してしまうと、歯にお色味がつくだけでなくリテーナーにもお色味がついてしまいます。
歯の着色はクリーニングで落とすことが出来ますが、リテーナーについてしまった着色は落ちづらくなっています。一度ついてしまった汚れを元の状態に戻すにはお作り直しが必要になる場合があります。お気をつけください。
着色しやすい代表例はカレー、ミートソース、コーヒー、紅茶、たばこなどがあります。これだけではありませんが、基本的にリテーナーを装着した状態ではお水のみおすすめとなっています。
歯磨き粉で磨かない
リテーナーの洗浄で歯磨き粉は使用しないでください。
一見問題なさそうですが、歯磨き粉の多くには研磨剤という成分が含まれています。
歯磨き粉をつけて洗うと、研磨剤によってリテーナーの表面に細かい傷がついてしまいその傷に細菌や着色が溜まりやすくなってしまいます。
基本は洗浄剤で洗い、それでも汚れが気になるときには柔らかい歯ブラシでやさしく磨いてください。