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2021.01.13
子供の矯正

こどもの矯正治療をはじめるのに適した時期


こどもの矯正治療をはじめるのに適した時期は、前歯4本が生え変わった頃。大体、6歳頃になります。

もちろん、完全に生え変わる必要はなくて、だいたいそのころに来ていただくとよいと思います。

そのころから装置を使い始めると、多くのお子さんは、歯を抜かないで永久歯をならべることが出来るようになります。

当院で使用する装置は、歯並びを広げる床装置で、使用時間は基本的には夜寝るときだけ。8時間ぐらいしっかり使用していただければ十分です。

当院で使用する床装置の優れたところは、寝るときだけ使用すればよいので、学校に装置をして行く必要がないこと。また、食事や歯磨きの時には装置を外しているので、むし歯になる心配がないことです。

痛みに関しても、1週間に一度、装置のねじを保護者の方に回していただいて広げて行くのですが、その際に広がる量は0.2mm、片側0.1mmずつ広がる程度なので、装置を入れた時に少しきついかなと思う程度で、1日もするときつさもなくなり、痛みはありません。

ただ、幅を広げるにしても広げられる限界があるため、明らかに将来歯を抜かないと並ばないお子さんもいらっしゃいます。

しかし、そのような場合でも、子供の時期の矯正をしておいた方が良いと考えています。その理由は、将来的に歯を抜くとしても、その後のワイヤー治療が圧倒的に簡単になるからです。もちろん治療期間も短くなります。お子さんへの負担が圧倒的に軽くなるからです。

当院では診断の時にその可能性をお話しして、納得していただいてからスタートします。中には、抜歯の可能性でスタートしお子さんの成長が著しく、抜かずに済んだこともあります。

どうして、子供の時期の矯正治療が必要になってきたかというと、今のお子さんは顎が小さくなりつつあるのに、歯の大きさはほとんど変わりがなく、永久歯が並ぶスペースが足りなくなっているからです。

昔のお子さんは、顎もしっかりしていて、乳歯の時はすきっぱで、永久歯が生えてちょうどになることが多かったのですが、今のお子さんは、乳歯の時にすでに隙間なく並んでいて、永久歯が生える隙間がありません。

ですので、矯正治療によって隙間を作ってあげないと永久歯が生えて来れない、並ばないということになります。

ただし、受け口かなと思われるお子さんの場合は、6歳まで待たずに、早めに受診してください。早めに対処することが必要なこともありますので、早すぎるかなと思わず、一度いらして来て下さい。

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