裏側矯正(舌側矯正)のメリット・デメリット

メリット裏側矯正(舌側矯正)のメリット・デメリット
【1】装置が表から見えないため、見えることによるストレスがない

【2】矯正中のカリエスのリスクが低い
歯の表面の最も硬いエナメル質の層が歯の表側に比べて裏側のほうが厚く、虫歯に対する耐性が強いことに加えて、歯の裏側は常に唾液が流れているため虫歯菌の出す酸を流してしまいやすいこと、そして唾液は酸の中和もするため、虫歯になりにくい状態にあります。

しかし、もちろん歯磨きをしなければ虫歯になりますし、歯肉が腫れてしまうこともありますので、当院では必ず歯磨きのトレーニングをしていただき、きちんと磨けるように頑張っていただきます。

【3】装置に唇がひっかかり閉じにくいことがない
表側の矯正の場合、唇が装置にひっかかり、閉じにくいことが起ります。特に出っ歯の方は、装置がない状態でも唇を閉じにくいことがあるかと思いますが、そこに装置がつくことでさらに閉じにくくなります。場合によっては毎回指で唇を戻さないといけないことも起こります。その点、裏側矯正(舌側矯正)では歯の表側に邪魔になるものがないため、快適に過ごしていただけます。

【4】装置がつくことで唇が出っ張ることがない
昔に比べれば装置は小さくなり影響は少なくなってきましたが、それでも唇は装置の厚み分、出っ張ります。裏側矯正(舌側矯正)の場合はその心配はまったくありません。

【5】食後、装置に食べ物がからまっているところを他人に見られることがない
これは表側矯正(唇側矯正)でも裏側矯正(舌側矯正)でもそうですが、野菜やわかめなど繊維性の食べ物を摂取した直後、食べ物が装置やワイヤーにからまることがあります。

歯磨きをすればきれいになりますが、ほかの人と食事をされているとき、表側に装置をつけていると、その状態を見られてしまいます。裏側の場合は他人に見られることはなく、その後歯磨きをされれば大丈夫です。

デメリット裏側矯正(舌側矯正)のメリット・デメリット
【1】舌に違和感がある
装置を歯の裏側につけるため、慣れるまではどうしても舌に違和感が出ます。現在は、小型化された装置、装置を覆う(カバー)で違和感を軽減する方法があります。

時間とともに確実に慣れてはきますが、敏感な方にはラビオリンガルをお勧めしています。目につきやすい上顎の装置は裏側に装着し、舌が違和感を覚える下顎の装置を表側につけることで、舌の違和感は軽減されます。ほとんどの方は下顎の歯が唇に隠れて表から見えませんので、審美的にも問題ありません。

【2】発音しにくい
今では装置の改良が進み、皆さんが思われている以上に影響は出にくくなっています。

また、キャビンアテンダント、芸能人、店員さんなど、積極的に話さなければならない方の方がより早く慣れます。ただ、銀行員の方など、電話で数字のやり取りをされるような方の場合は慣れれば大丈夫ですが、当初は少し聞き取りにくいことがあります。そのような方は、ラビオリンガルにすることで、ほとんど問題は出なくなります。

【3】歯磨きが難しい
装置が見えない分、歯磨きは、慣れるまでは難しいかもしれません。しかし当院では、じっくり歯磨き指導を行うため心配ありません。

【4】表側矯正(唇側矯正)より費用が高め
歯の表側はどんな歯もそれほど形に差がなくつるっとしていますが、歯の裏側は、表側に比べてきわめて複雑で、歯の種類による差、個人差がものすごくあります。ですので、どなたにでも同じ装置で治療、というわけにはいきません。

精度の高い治療をするためには、個人個人の歯の形に合わせた装置をオーダーメード(インダイレクトボンディングシステム)で作る必要があります。その費用がかかることと高度な技術が必要であることから、技術料も高くなります。

●インダイレクトボンディングシステム(I.D.B)
インダイレクトボンディングシステムとは、治療が完了した理想的な歯並び(セットアップ模型)を作り、その歯並びを実現するのに最適なポジションにブラケットを極高精度に装着するシステムです。



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